Borneo Indonesia
Berau 20030120
ブラオのランプータンとロタン/
Rambutan and Ruttan in Berau forest
2003年1月20日

Breauはベラウとも読むようだ。ただ身の回りにいる人の発音ではブラオとしか聞こえない。さらにブラオはかなり広い地域をさして呼ぶ名前らしい。昨日までいたスレイマンもこのブラオ地域に属していると教えてもらった。今いる町の名前はブラオ県の県都で、タンジュンレデブというのが正しいのだという。しかし、やはり身の回りにいる人々はこの町のことをブラオと呼んでいる。空港の行先名としてブラオが使われているので、通称がそれになっているみたいだ。なんともややこしい。
このブラオからサマリンダへの飛行機は直近で明日ということなので、ここで一日を過ごす。アブ先生は会社のブラオ所長と相談してロタンの植栽をした村の見学に行くことを決めた。
車はまたあのタクシー。案内は会社のブラオ所長。着いたところは村の一軒家、家の人が案内してくれて山の中へ入った。運転手と所長は一軒家で休憩。









ウリンとメランティの天然林散策
Observation of the Ulin and Meranti forest in nature
ちょっとだけの見学かと思ったら、林の中を4km歩くのだという。さっき降った雨で道はどろどろ。道は平坦だが小川沿いで、スリルのある丸木橋を3度ほど渡った。運動靴を履いてきてよかった。 ジャングルの中の散歩のようだ。歩いてみてみると、ロタンより、ウリン、メランティの天然更新の見学に来たようだ。川が流れているので、低地の湿性土壌だろう。けして沼ではない。



ウリンの多い林で。樹冠を天に突き上げる大きな樹はあちこちにあり、落ちている種子も頻繁に見る。ただ、見つける種子はほとんど腐っていて、まともなのはわずか。稚樹はどこにでもあるというわけではなく、まれに小さいものを見かける程度。それ以上の若木はない。光の必要な樹種だと思う。
メランンティの巨木も存在する。この稚樹はいろいろなところで群生している。メランティの稚樹は種子が林床に落ちさえすれば定着できるようだ。これを拾ってしまうと保存できないので、直ぐ畑に播くのが常法らしい。畑には腐葉土を必ず入れるという。これは養分源というより、なにか経験的に分かっているあるようだ。恐らく有機物や微生物関連のなにかが有るのだろう。アブ先生の会社の苗畑でも、姪婿の会社の苗畑でも有機物を培養土に入れていた。日本の土壌肥料業界にもEM菌みたいなわけの分からん話も有るし。科学的に理屈を明らかにするのは、難しい仕事だ。
メランティは暗くてもゆっくり育つから、樹冠下にも若い樹が存在するし、樹冠を天空突き出した高木も、大径になった超高木も存在する。ウリンとは対照的だ。しかし、ウリンがなぜここに多いのだろう?簡単に説明のつくことではなさそうだ。

















植栽されたロタンとランプータンのカップル/
Planting couple of rattan and rambutan
4km歩いてロタンの植栽地に着いた。ロタンの植栽自体はめずらしいものだ。歩いてくる途中には、天然のロタンが多く樹木に這いあがり、林床にも多くの実生がある。ロタンも暗さには強いのだろう。ロタンはつる植物。光を求めて上に登ったり横に這ったり。ロタンのサクセスストーリーも面白そうだ。パートナーとして寄り添える樹をどうやって見つけるのか。パートナーとサクセスストーリーの関係を調べてみたくなった。 植栽されたロタンには、パートナーに恵まれてうまいこと上まで登ったものと、まずいパートナーと一緒になって共倒れ状態のものがある。天然林構成樹種を捕まえたロタンは天まで昇る勢いだが、大きくならないランプータンを捕まえたロタンはランプータンの上に乗って、次にたどる道を失い、ぐるぐる迷っている。このランプータンはロタンに押しつぶされて実もつけていない。 同じ光景をアブ先生の会社の苗畑でも見た。ロタンをアグロフォレストリーで栽培するとなると、パートナーをどうするかで、よほどの知恵が必要だ。










ロタンの絡んでいないランプータンが別の場所にあって、これにはこれでもかというほど実をつけていた。早々見つけたアブ先生は死ぬほど食っている。喉が渇いたのだろう。私も15は食った。ランプータンのもぎ取り食いは初めての経験。いままで買ったものしか食べたことはない。食いながら気づいたのは、光の当たっている実は甘い。樹冠の中にある実はすっぱい。5個食べて気がついて、10個食べて確かめたら、この法則は100%的中した。
案内のおじさんは、どこかから麻の布を拾い出してきて、布いっぱいにランプータンを摘み始めた。我々も手伝って風呂敷いっぱいのラップータンの土産ができた。目的完了とランプータンのおまけつきで、4kmの帰路についた。
一軒家にもどると、おじさんがランプータンを別の袋に入れ始め、我々に渡してくれた。なんとも「テリマカシ」。
帰りの車の中でみんなで食った。食いかすは車の外へポイポイ。まだ抵抗があるので私は、車の床へまとめて置いた。あとで草むらにでも捨てる。しかし、アブ先生はまだ食うのか多分40ぐらいは確実に食っている。大丈夫か? 案の定、アブ先生夕食も大して食わない。
その後も「熱が有る、気持ち悪い」といってずっと寝てる。ランプータンには、なにか生理作用があるのだろうか?ただの食いすぎか?それとも風邪か?
2003年1月21日
朝起きて、食事を取りにいったが、アブ先生の様子がおかしい。いつもあれだけ食う人がスプーン一杯のナシを口にして、「食べたくない」。早く戻ってまた寝ようといったが、「お土産を買わないと叱られる」と市場へ買い物に行った。 市場にはサマリンダと違って、魚が多い。生の魚も、干物も、加工品もなんでもある。下宿の土産を選んでもらって、アブ先生もなにがしか買って完了。早く戻って寝よう。結局飛行機の時間ぎりぎりまで寝てた。よほど具合が悪いようだ。 飛行機はサマリンダ行き。たったの45分だった。行くときの旅はなんだったのか?下宿に戻ると怒涛のごとく眠気に襲われ、食事のために起こされるまで寝てた。 アブ先生はもっとひどいことになっているに違いない。