Borneo Indonesia
Bontang 20030320
赤道直下春分の日の陽光測定/
The sunlight measurement in the equator in the Vernal Equinox Day
ボンタン市街 /
Bontang City

2003年3月20日(木)
午後からボンタンへ向かう。それはサマリンダ市の隣、天然ガスで有名な町。ボンタンに住む学生の家に泊まり、明日の夜明け前から赤道モニュメントで光の測定を開始する予定。
ここはLNGの町。日本へもここの液化天然ガスが供給されている。赤道はこの町からサマリンダへ30分ほど戻ったところにある。













陽光測定/
The sunlight measurement

2003年3月21日(金)
日本は春分の日、昼の長さと夜の長さが同じになる日。赤道では太陽が真東から昇って天頂を通って、真西に沈む。実際は日の出、日の入りの位置がちょっとずれているようだった。天頂はきっとぴったりなのだろう。
測定計器には古い古いタイプの照度計がひとつだけ。大学院の学生に頼んで、植物培養関係の研究室から拝借してきた。今風に測定すれば、バッテリーとメモリーを使って、電子機器とセンサーを設置して自動記録にすれば良いのだが、そもそも思いつきにその準備はない。しかし、自分自身の若い頃を思い出せば、自動記録計などはなく、メータを読んでノートに鉛筆で記録していた。同じことをここですれば良いのだ。
いざ、はじめてみると大変なことが発覚した。減光フィルターがない。これがなければ、強烈な赤道の光を計ることなどできない。困っていると、弁当を入れてきた黒いポリ袋が目に付いた。これをフィルーターにしよう。大急ぎで、たまたま持っていたカッターナイフとセロテープを使って、ポリ袋をシートにしてセンサーに貼り付け、光の強さに応じて1枚、2枚、3枚と重ねていった。強烈な光をいっぱいに味わいながら、メーターを1分ごとに読み、夜明け前から日没まで計り続けた。私の思いつきのわがままは完成した。
陽が沈み、暑さも落ち着いて帰り支度をしながら、「俺たちは馬鹿かね?」と、院生アリに言っても、「Ah―」しか返事はなかった。これは科学者としての誇り高き馬鹿な遊びであって、利口な所業ではない。気がついてみると、帽子を被っていたはずの頭の皮も、長ズボンをはいていたはずの足も、衣類を通過した光で日焼けしていた。本当に楽しいインドネシア記念の1日を過ごした。












