Borneo Indonesia
Samarinda 20030106
サマリンダでの暮らしと学び/
Learning with a living in Samarinda
トラブル続きの正月/
Many troubles in New Year days
2003年1月6日(月)
事務所でIBMのウイルス対策、本江先生への報告、送って欲しいもののリストアップ、をして時間が過ぎる。
アブ先生とムラワルマン大学での手伝い方についてディスカッション。
2003年1月7日(火)
アブ先生に写した写真の編集を頼まれる。卒論指導と授業で使いたいので、サンボジャ地域のアグロフォレストリーの概要をまとめてほしいとの事だ。お安い御用とはじめたが、1日かかった。
2003年1月8日(水)
日本から持ってきたLCDプロジェクターをアブ先生が使っていない様子なので、昨日のうちに事務所へ持ってきて欲しいと頼んでおいた。アブ先生は迎えにくるなり、「スタビライザーを買います」と電気屋へ買いにいった。LCDプロジェクターはこのスラビライザーがなければ使えないのだ。スタビライザーとはトランスのこと。
着いた電気屋は、なにか秋葉原の部品屋を思い出させる店だ。LCDプロジェクターを見せてこれが使えて、出力500Wに絶えられるものと言ってもらったはずだが、出てきたのがむき出しの小さなトランス。ほんとうに部品屋だ。しかし大丈夫かなこの品物500Wとは書いてあるけど。また別の部品屋へいって差し込みプラグのアダプタも買って買い物は完了。
インドネシアの電源は200V、日本から持ってきたLCDプロジェクターは100±10V仕様。間違えれば壊れる。しかも250Wを必要。この条件を満たすトランスが必要だったのだ。
事務所に着くと早速テスト。トランスのコードを電源に挿して、LCDプロジェクターを出力側に挿して点灯。パソコンとの連携が悪く、初めはランプが停止状態。問題が解消してランプがついて壁に像が現れる。アブ先生はこれを見て「使えるね」といって、学校へ行ってしまった。
しかし、このあと大事件発生。心配なので少しつけっ放しにしておいたら、トランスがどんどん熱くなり続け、ついにもくもくと煙を出した。これはやばい。あわてて電源をぬいた。部屋中異様な匂い。やっぱりな。ちょっと目をはなしたすきだったのであわてた。トランスは熱すぎて触れない。外に繋がるドアを開けて、煙と匂いを追い出した。
トランスの赤い塗料が、黒くなっている。たしか500Wと書いてあったが?と探してみると、マジックで手で書いたようなあとがこげた中に見える。しかし、全体の大きさからして、200Wか300Wぐらいのものではないかと疑いはじめた。
それならこの現象は当たり前だ。インドネシアにはまともなトランスがないのではという恐怖さえ感じてきた。
それで、インターネットで海外仕様対応のトランスはどうなっているのか調べてみた。トランスのメーカーは、あまり聞いたことのない名前ばかりだが、ホームページ上に出てくるトランスは皆体裁もよく、しっかりした感じのもので、細かく対応器具の説明まで書いてあり、一応信頼感を与えてくれる。ここにある裸のトランスとは大違いだ。大きさを見ると、500Wでシャーシに入った大きさが30×25×15cmぐらいはあるので、やはりここに有るのは小さすぎる。500Wなんかじゃない。
インターネットをさらに見ていると、「変圧器の選び方」というタイトルのHPを見つけた。しかしこのページ、選び方を解説する記事ではなくて、選び方に次から次へと失敗して苦労した話が延々と書かれている。その一つ一つには目的があって、危険を感じる場面があって、まあいいからやってみようと言う判断があって、失敗があって、どうしてだめだったのかの分析がある。これまたその一つ一つが大笑い。自分の悲劇を忘れてとにかくで笑い転げた。久しぶりに声を出して大笑い。しかも一人で。
笑いが落ち着いたところで、CANONの溝井さんに送って欲しいものをEmail で連絡し、ついでにいいトランスを探してもらえるように頼んだ。そのうちアブ先生がもどってきたので、ことの事情を説明すると、「アパイニ」といってあのトランスをつかみ「!!」あわてて手を引っ込めた。まだ熱かったのだ。
そのあと、ひどい剣幕となり、アシスタントをしている学生を呼びつけ、トランスを持たせて、何か指示していた。たぶん電気屋にいかせたのだ。しばらくして戻ってきて、学生が言うには「煙が出るのは新しいせいだといわれた」だそうだ。アブ先生、目を吊り上げ、学生に向かっていきなり怒鳴りちらし、なかなか鳴り止まない。この学生さんが悪いわけじゃないのに。今度は自分でトランスを持って、彼と一緒に電気屋に向かった。
帰ってくると、箱に入ったまともなトランスを持っていた。取り替えてきたようだ。外見上日本製と変わらないし、スイッチとヒューズがついている。インドネシアにもまともなトランスはある。よかった。よく考えれば、日本で売っているやつも本当はインドネシア製かもしれない。
値段を聞くと、焼けたトランスは30,000Rp(450円ぐらい),今度のは250,000Rp(3,800円ぐらい)だから、最初のは燃えて当たり前だ。子供のままごと道具を買ってきて、大人の仕様で使おうとしたのだから仕方ない。
しかし、気になるのは出力110V。日本製器具用に作られたものではなく、アメリカ製用だ。アブ先生は大丈夫と言っているが、これで日本から持っていった計器が壊れた例も有る。さっき笑い転げたインターネットの記事の中にも、110Vで充電式器具が壊れた例が出ていた。LCDプロジェクターの仕様は100±10Vなのだから、上限ぎりぎりでなんとなく不安が残る。それに大きい。LCDプロジェクターがポータブルで持ち運び自在なのに、これがなければ使えないとなると、あまり意味がない。コンパクトタイプの日本製トランスを溝井さんに探してもらおう。
せっかくいいトランスが手に入ったので、会社の人にLCDのすばらしさを見せることになって、今まで撮ったデジカメ写真を映写した。社員全員がやってきて、アブ所長のアグロフォレストリーの説明が始まった。
2003年1月9日(木)
アブ事務所で、日本の仕事。ウスバサイシンの件をなんとかしなくては。
午後からは、買い物がしたいとおねだりし、マタハリのとなりのバザールで、インドネシア語英語の電子辞書を300,000Rpでかった。アブ先生の本探しもお付き合い。
2003年1月10日(金)
朝デルタマハカムへいく予定だったが、雨で中止。雨季というのはこういうものか。とにかく雨が良く降る。降りかたはとにかく集中豪雨。ちょうど梅雨明け間際の日本のようだ。
パソコンを持ってこなかったのに、見学中止の後は事務所。パソコンなしでは、やることが無い状態。日本の仕事もあるし困った。昼飯を食ったら、早めに下宿に帰らしてもらって、日本の仕事。CAMPへ行く前にウスバサイシンの仕事も片付いた。
2003年1月11日(土)
朝から学生とタンガロンへいく予定だったが、中止。
事務所で、勉強。
午後からアブ先生と学生とでタンガロンへ向かうが、学生の車が途中で故障気味。ゴロゴロ音がし始めて、引き返すことになった。アブ先生は車がのろのろ運転になったので、学生に車中で卒論指導をいろいろし始めた。アブ先生の目的は達成したらしい。
しかし、トラブル続きの正月だった。あすからCAMPへいく。