Borneo Malaysia
Danum Vally 20030219
ボルネオ一周の旅/
Trip around Borneo
ダヌムバレー保護地域/
Danum Valley Conservation Area
2003年2月19日(水)
フィールドセンターに入所/
Check-in in the field center

ダヌムバレーは国立公園のようなものらしいが、実態は旧国営林業事業所。現在は、国から離れて独立した林業会社が経営する環境教育用滞在施設。利用するには、前もって自分の所属機関の長からの推薦状付で申し込むことが必要で、いきなり行っても受け入れてくれない。どういうわけか我々はいきなり来て泊まっている。
今日はイギリスからの森林作業ボランテイアの若いチーム、中国からの野鳥観察愛好者3人組、アメリカからの自然観察ハイカー2人組などのような人たちがVIP GESTとして来ている。












リハビリテーション苗畑/
Nursery for rehabilitation
ここの川の水は茶色ではない。日本の川ほど透き通ってはいないが、ここなら日本人でも川遊びしたいと思うだろう。基盤を岩石とする山の中だから、川には石が多く、河原もある。泥の堆積ではなく、砂と石。日本の渓流とほぼ変わらない。魚釣りもできるだろう。
魚釣りはあきらめて、苗畑や造林の様子を見せてもらうことにした。もちろん職員のガイドで。
















展示庭園/
Display garden























林内植栽/
Planting in the forest
ここには一斉造林地は無い。皆伐が法律で禁じられ、全て択伐で伐採が行われているからだ。伐採は国と契約した会社が行っている。伐採の条件として、対象区域に一定面積の保残帯を設けること、苗畑を作り生産すること、伐採の後に一定本数の植樹を実行することが義務付けられている。インドネシアとそっくり同じだ。アブ先生に「全く同じですね」と聞くと、「インドネシアの法律は、フィリピンとマレーシアで先に作られたものをそのまま利用したの、だから同じ、違うのは決められた数字だけ、フィリピンとマレーシアの数字をジョイントして作った」
たとえ択伐でも、木を切れば植栽しなければならない。ほぼ林内植樹という感覚になる。自分としてはあまり有効性を感じられない。日本にはないからだ。一つの道義的パフォーマンスに見えてしまうくらいだ。しかし、この択伐植樹造林は、健全で持続可能なDipterocarpaceae林業のために、重要な意義をもつのだ。













VVIPの植樹エリア/
VVIP-Planting area
その重要な意義を示すためらしくVVIPがお手植えする植樹エリアが設置されていた。我々もVIPなはずだが、勧められることはなかった。Vが一つ足りないらしい。そのVVIPがどんな人たちなのか、名板をたどってみたがよくわからなかった。
施設やアクティビティはまだまだある。キャンプサイトもあり、川もある。今まで見ていたカリマンタンの茶色い川とは違って、透き通っている。日本の川みたいだ。しかし、水は飲めないだろうな。







フィールドセンターから観察する森林/
The forest observable from Field center



















キャンプサイト/
Camp ground











キャノピーウォークウェイ/
Canopy walkway
キャノピーウォークウェイなる吊り橋に連れてきてもらった。ブキットバンキライにあったキャノピーブリッジと同じものだが、こちらには木を登る階段はない。地形TOPから斜面に吊り橋がせり出していて、傾斜地の熱帯林をキャノピーの上から眺めようというもの。森林の科学者としてはとても面白いアクティビティだ。




























コテージ周り/
Around cottage
コテージも完備されている。センターを見せてもらえば、そこにはなんと日本語でつくられたポスター展示があった。どうやら高校生の修学旅行的な熱帯林学習ツアーがここへきているらしい。うちの大学生にもいいかな?










腊葉・植物標本/
Herbarium
センターに展示してある熱帯樹木の腊葉(押し葉)は立派だ。もちろん、ここの科学者お手製の作品だろうが、自らの研究サンプルが活用されていて、ここの優れた展示物になっている。インドネシアではあまり見ることはない。たいてい標本室の引き出しに眠っている。かつて訪れたサンダカンでも同質の標本展示を見せられ、感心したことがあった。やはり、マレーシアは科学者の意識の高い国なのだろう。



























ボルネオレインフォレストロッジ/
Borneo Rain Forest Lodge







ガジャ=象/
Gajah
見物もいろいろ終えて、我々の宿舎RESTHOUSEに帰る道すがら、ガイドがつぶやいた。「Gajah・・・・」
昨日のタクシードライバーが言っていたgajahは紛れもなく象のことだった。象が林の中から道を横切り林の中へ去っていった。どうしてこんなところに象が・・・?昔、林業作業の使役動物として使われていたのが野生化したのだという説明だったが、そのもともとはどこから来たのだ?半島マレーシアから持ってきたのか?連れてくるだけでも大変だ。わからんな?アジアゾウの元来の分布範囲にボルネオが含まれているんじゃないの?ひょっとして?







ナイトドライブ/
Night drive
夜にもアクティビティが提供された。その名も ナイトドライブ。小型トラックの荷台にみんなで乗って、夜のロギングロードを徘徊しようというもの。闇のなかからいろんな動物が登場したが、どれも写真におさまるための光量を伴っていなかった。しかし、このアクティビティ結構面白い。日本の自然学習ツアーにも大いに取り入れるべきだろう。






2003年2月20日
ダナムバレーを去る沿道で/
Roadside leaving Danumvalley














